退職代行サービス利用の退職者を防ぐには

4月に新入社員研修を実施させていただいた企業様へ研修報告とその後の新入社員の様子を伺うために訪問しております。

その中であるIT関連企業様の人事の方から「GW明け退職代行サービス会社より1通の手紙が届いた。中身は新入社員1名の退職の申し出だった」「手紙には退職申し出者は会社からの連絡を拒んでいるので連絡を一切とらないように」と注意勧告的な内容も記載されていたとのことです。

この企業は4月から6月までプログラミングなどの研修を実施後、配属先を決定の上、7月から実際の仕事に入っていくという育成計画をとっています。まだ配属先も決まっていなく、関わるのは人事とIT研修担当者と同僚のみ。そのような中で会社に直接相談することもなく辞めようと意思決定し、かつそれを自分の口から言わず他人任せにする。その企業様や新入社員のことを知る私にとっては正直衝撃的でした。なぜなら新入社員研修は意欲を持って臨んでいましたし、その企業様も温かく成長を見守りながらその後の研修も進められていて、それなのになぜ??唖然としました。そして退職代行サービズの利用が広まってきている現状を把握しました。

退職代行サービスとは仕事を辞めたいと言えない、辞められずに悩んでいる人に代わって、会社に退職の意思を伝えていくサービス。仕組みとしては退職したい人が弁護士や業者に代行を依頼。依頼人の勤めている会社に、本人に代わって退職の意向を伝えます。依頼人は、会社側と話すことなく退職ができるというものです。NHKクローズアップ現代でも「なぜ広がる?退職代行サービス」と以前取り上げられました。20代から30代の利用者が多いといいます。

今、全国の労働局には退職に関する相談が殺到しているとのこと。かつて最も多かった解雇をめぐる相談を上回っていてこの10年で2倍以上になっているとのことです。2017年度の総合労働件数の中で民事上の個別労働紛争相談件数は25万3,005件。

1位が「いじめ・嫌がらせ 72,067件(23.6%)」2位が「自己都合退職 38,954件(12.8%)」3位が「解雇 33,269件(10.9%)」。

「退職の意向を伝えたら強引な引き止めに合った」「激しく罵倒する言葉がSNSで届いた」なんていう退職をしたいけどトラブルに発展してどうにもならないという悩みの解決の手段にはなる退職代行サービス。

ただ今回私が訪問した企業のように、何か具体的な事案があったわけでもないのによくわからないまま退職をしてしまうというケースの場合、個人にとっても企業にとっても腑に落ちないものになり、せっかく採用したのに、せっかく就職したのに非常に残念なことになります。もっと打つ手はなかったのか、今後もそのようなことになりかねないのではないか、と企業にとっても大きな課題感が残りました。

そのような中、弊社としてキャリアコンサルタント としてでできることを考えた際、以下のサービスをご利用いただくことをご提案させていただきました。

■新入社員フォロー面談

■新入社員フォローアップ研修

■新入社員研修の体制づくり

■メンター育成研修、外部メンター

特に今回訪問の企業様は人事の方が定期的には面談など実施しておらずIT研修者のみに育成を任せていたとのことで、新入社員の技術的なサポートはできていてもメンタル的なケアができていなかったことが課題にあがりました。またお互いに成長し合う土壌づくりもできていなかったとようです。キャリアコンサルタント が入社後感じていること、ギャップ、戸惑い、不安などを聞いてメンタルケアを行い悩みがあったとしても捉え方を変えることで組織に適合するようなフォローをしていきます。

お役立ていただければ幸いです。

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▼セルフキャリアドック

▼Grow up研修

▼外部メンター

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